入浴は、1日の疲れを癒すための大切な時間です。
心地よい温度のお湯にただゆったりと浸かるだけでも十分ですが、お風呂は「入り方」に一工夫するだけでさまざまな効果が期待できるのです。
お湯の温度や量、浸かる時間や入浴剤などに少し気を配るだけで、いつものバスタイムが一味違うものになりますよ。
「肩こりを解消したい時」「乾燥肌が気になる時」など、目的に合わせた入浴法をご紹介します。
長時間のデスクワークなどで肩こりに悩まされている方も多いですよね。凝り固まった筋肉をほぐすためには、入浴によって血流を促してあげることが大切です。肩こりを解消するのに効果的なのは、肩までしっかり浸かる全身浴です。40~41度のお湯に15~20分程度、肩まで浸かって温まりましょう。
さらに、お湯に浸かりながらストレッチをするのもオススメです。 肩をすくめる要領で思い切りグッと両肩に力を入れ、一気に力を抜くのを10回繰り返しましょう。
炭酸ガスの入浴剤を使えば、より効果的にコリをほぐすことができますよ。
お肌の乾燥が気になる方は、38~40度程度のぬるめのお湯に10~15分ほど浸かるようにしましょう。
熱いお湯のほうが発汗効果が期待できるためお肌にとっては効果的だと思うかもしれませんが、熱すぎるお湯はかえってお肌の油分や水分を奪うため、乾燥肌を加速させてしまうのです。
ぬるめのお湯にしっとりとしたスキンケア効果のある入浴剤を加えて浸かります。
お湯でやわらかくなったお肌には入浴剤の保湿成分が浸透しやすくなっているため、お肌をなめらかにうるおった状態へと導くことができます。
暖かい季節でも、手足の冷えに悩まされている女性は多いですよね。
体の末端まで温かい血液を巡らせるためには、毎日の入浴をシャワーで済ませずにしっかりと湯船に浸かることが大切です。
その際には半身浴が効果的です。37~38度のぬるめのお湯に20分ほどかけてゆっくりと浸かり、体を芯からじっくり温めましょう。 半身浴には上半身が冷えやすくなってしまうというデメリットもあります。
冷えた上半身をそのままにしてしまうと、かえって冷えが悪化してしまう可能性も。
上半身にタオルをかけたり、こまめにかけ湯をしたりするなどの注意が必要です。
私たちの体は、入浴によって上がった体温が下がっていくにつれて、自然と眠りにいざなわれるようにできています。寝つきをよくしたい場合には、眠る1時間前までにお風呂から上がるようにしましょう。
その際も、ぬるめの38~40度程度のお湯に10~20分ほど浸かるようにしてください。
好きな香りの入浴剤を使うとより効果的です。
ラベンダーやカモミールなど、リラックス効果の高いアロマオイルを活用するのもオススメです。
忙しい毎日の中では貴重なリラックスタイムである入浴の時間。その時の体の状態や気分に合わせて、さまざまな入浴法を試してみるのもいいですね。
顔から肩がじんわりと温かくなるのを感じるはずですよ。