肌の乾燥に悩む女性の数は多く、中には体質だからとあきらめてしまっている人もいます。
しかし、乾燥肌の原因は間違った体の洗い方にある可能性も。肌に優しい洗い方に変えることで、お肌に潤いを取り戻すことができるかもしれません。
今回は、乾燥肌の原因となる洗い方と、改善のための正しい洗い方についてお話しいたします。
肌の乾燥を招く原因は、体の「洗い過ぎ」です。
肌は、皮脂を分泌することで潤いを閉じ込め、乾燥から自らを守っています。そのため、過剰に体を洗うことで必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌の原因となってしまうのです。
また、体の洗い過ぎは肌表面の良い菌まで殺してしまうこともあります。
良い菌は、肌に悪影響を与える菌の繁殖を防ぎ、肌を清潔に保つ役割を果たしています。
良い菌が死んでしまうことで、肌荒れや乾燥を招いてしまう可能性もあるのです。
洗浄力の強いせっけんで念入りに体を洗う人はとくに注意が必要です。
また、体を強くこすることも肌のバリア機能を弱める原因となってしまいます。
人の身体には汚れやすい場所と汚れにくい場所があり、毎日石鹸で洗う必要のない場所もあります。
皮脂の分泌量もパーツごとに異なってくるため、全ての箇所を同じように洗う必要がないのです。
思春期であれば全身を毎日石鹸で洗っても問題は出ませんが、年齢を重ねれば代謝も弱り、皮脂の分泌量が減ってきます。年齢ごとに身体の洗い方を改めることが大切です。
毎日しっかり洗いたいのは、頭皮や顔のTゾーン、背中と胸の真ん中の部分など。
また、わきの下や下半身、手足も汗をかきやすいため、清潔に保つために洗った方が良いポイントになります。
その他の部分は軽くシャワーで流し、冬場であれば一日や二日おきに石鹸で洗う程度でも清潔さを保つことができますよ。
乾燥肌の改善には、洗った後のケアも欠かせません。
石鹸で体を洗うと必要な皮脂まで落としてしまっている可能性があるため、肌のバリア機能を守るためにも保湿が重要になってくるのです。
乳液やクリームの塗り過ぎも肌のバランスを崩すことがあるため注意が必要です。
乾燥肌だからとつけすぎは禁物で、適量を守ることも乾燥を防ぐために大切です。
乾燥肌の原因となる体の洗い方についてお話しました。
自分の肌質を良く考え、清潔に保ちたいあまりに皮脂を落としすぎないことが大切です。
シャワーに含まれる塩素だけでも清潔さを保てる部分があることを意識し、そのときどきで肌の様子を見ながら洗い方や保湿にメリハリをつけてあげましょう。