皆さんは「弱酸性」という言葉を聞いたことがありますか? 「弱酸性だと肌にやさしいイメージ」「なんとなく聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは弱酸性とはどのような状態なのか、弱酸性のボディソープの働き・メリットなどをご紹介します。
健康な状態の肌は弱酸性に保たれています。肌と同じ性質を持つ弱酸性のボディソープは洗い上がりがマイルドで、洗浄している最中でも肌を弱酸性の状態に保ちます。そのため、季節や外部刺激によってゆらぎやすい敏感肌の方や、乾燥肌の方におすすめです。「夏でも空調の効いた部屋にいることが多く、肌が乾燥しやすい」「お風呂上りに肌のつっぱりを感じる」という方にも弱酸性のボディソープがおすすめです。
また、「ニキビやあせもができていて、なるべく刺激を与えずにボディケアがしたい」という方にも向いています。肌の状態が安定しにくい方でも、弱酸性のボディソープなら安心して利用できるでしょう。
弱酸性のボディソープは、肌と同じくらいのpHに調整されているため、刺激を感じにくいのが魅力です。肌荒れや乾燥でピリピリとして刺激を感じやすいときでも気兼ねなく使えるのはありがたいですよね。肌がアルカリ性に傾きにくいため、肌荒れ予防の期待もできます。
だからといって、洗浄力が弱いわけではありません。肌に必要なうるおいバリアをキープしつつ、汗や皮脂などの汚れをすっきり洗い流すことができます。
そのほか、弱酸性のボディソープには保湿成分が配合されているものもあります。こうした製品であれば、乾燥肌の人でも肌をしっとりと洗い上げることができますね。
弱酸性とは、中性よりもわずかに酸性になっていることをいいます。健康な肌は皮脂膜と呼ばれるベールのような膜で覆われ、弱酸性に保たれています。この皮脂膜が正常に働くことで、雑菌の繁殖や刺激から肌を守ることができるのです。弱酸性はpH(酸性・アルカリ性を示す数値)でいうと4.5~6くらいの状態です。
肌荒れを起こしたときにはpHが変化し、アルカリ性に傾きます。アルカリ性の肌は、外部からの刺激に敏感な状態です。ただし、健康な肌であれば本来持っている作用により、少しずつ弱酸性へと戻っていきます。
肌を洗うボディソープには、大きく分けてアルカリ性と弱酸性があります。アルカリ性のボディソープは皮脂やメイクなどの油性の汚れを洗浄する力が強く、オイリースキン(皮脂分泌が多い)に向いているとされています。
アルカリ性のボディソープを使った場合、肌は一時的にアルカリ性になるものの、健康な肌であればふたたび弱酸性へと戻るので問題ありません。
しかし、肌荒れが起きてもともとアルカリ性に傾いている皮膚に使用した場合、刺激となって新たな皮膚トラブルが起きる可能性があります。また、人間の皮膚は年齢を重ねるにつれ中性へと傾いていきます。つまり殺菌作用が弱くなり、肌トラブルが起こりやすくなるということでもあるのです。
こうしたさまざまな理由から、デリケートになりがちな肌には、肌と同じ弱酸性のボディソープがおすすめなのです。
夏場は汗や皮脂の分泌量が増えるだけではなく、冷房の風が当たって肌が乾燥しがちな季節です。このように肌が不安定になりやすい環境下では、肌も敏感に傾きがち。
そんなときは、できるだけ肌をやさしくいたわりながら洗い上げられる弱酸性のボディソープを使ってみてはいかがでしょうか。肌のうるおいをキープしながら、汚れを優しくオフしてくれますよ。